裏ベスト

昨日のベストバウト大賞で、ランクインはさせられないけど、格闘技の世界にとって、深い意味を持つ試合をいくつか挙げておきたいです。

小比類巻貴之 対 安廣一哉
ジャッジと興業のあり方について考えさせられた。
フレディ・ケマイヨ 対 ルスラン・カラエフ
パリ大会で活躍したケマイヨが再度抜擢。しかしパリ大会では決勝まで勝ち上がったナオフォール・アイアンレッグの方が技術的に高いものを持っている(あまりこのことはマスコミで言われていないが、僕の目から見てまず間違いないと思う。ナオフォールは起用を続ければ、近い将来ベストエイトに食い込みうる実力を持った選手だと思う。)。にもかかわらず、動きの派手なケマイヨが起用された点に、非選手経験者マッチメイカーの眼力の限界を感じた。
吉田秀彦 対 小川直也
空気を無視して、試合後のハッスルを拒否した吉田に、重みのある信念とはどういうことかを学んだ。
拳士 対 裕樹  菊田早苗 対 瀧本誠
前者はキックボクシングとボクシングのキックボクシングにおける関係を明らかにしてくれた試合。後者は柔術と柔道の寝技における関係を明らかにしてくれた試合。これでボクシングと柔道という格闘技界最後の上位概念幻想が打ち砕かれたと思う。寂しいけれど、良いことだ。

以上。
次からは普通のこと書こうと思います。