殺伐とする予感

ども。本日33才になったむくです。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090320k0000m040142000c.html?inb=yt

司法試験:日弁連「合格者数維持を」 増員見直し求める
 司法試験の年間合格者を2010年に3000人に増やす政府方針について日本弁護士連合会は19日、今後数年間は現状の合格者数(約2100〜2200人)を目安にすべきだとの提言を発表した。「法曹の質の低下が懸念される」と説明しているが、政府方針への賛同を後退させた形だ。

 また現状の合格者数でも、司法制度改革審議会が01年に意見書で掲げた「法曹5万人」に20年には到達すると強調した。

石川淳一

毎日新聞の3月の記事ですが、業界内部ではこの法曹人口激増の病理的部分が続々発現してきています。
大雑把にいうと、平成19年に弁護士になった60期以降、司法試験合格者が大幅に増え、新人の就職難が露骨に現れるようになりました。政府が雇用対策を行うように、弁護士会では新人が就職できるように、各法律事務所に働きかけ、新人を押し込んできました。そんな押し込んでもらった新人達が弁護士になってから1年余りが経ちます。
最近、いくつも聞くのが、押し込んでもらった新人が次々と事務所を追われているという情報です。能力がないという話もあるし、態度が悪いという話もあるし、事務所の先輩とソリが悪いという話もあります。なぜかわからないが突然事務所を出た、という話もあります。
20年に弁護士になった61期はさらに強力な押し込みがなされた世代です。
これから1〜2年は、弁護士の世界の雇用情勢はすごく殺伐とした世界になる気がします。
なのに、なお、法曹人口増に異議を唱えない日弁連。一つだけ知っておいて欲しいのです。日弁連執行部の考え方は、業界の中では異端的な考え方です。