コラムニスト

うまいコラムを書く人って凄いなと思う。最近小説を読んでいたわけだが、小説のうまさとはまた別のうまさがコラムには必要だと思う。
先日読んでいた「13階段」の解説を宮部みゆきが書いていた。「レベル7」などで知られる有名小説家である(小学生くらいの頃は間違った気持ちで読みたくなったタイトルだ)。その宮部みゆきが解説では見事に肩の力の抜けたコラム調の解説を書いていた。これが文豪の力というものだろう。
コラムのうまさ、という点では僕がもうちょっと身近な(?)ところで注目しているのははかいしさんとケイさんである。はかいしさんはNOGメンバーであると同時にプロの文屋でもある。ド素人の僕が評価すると言うよりも、一言「さすが」という感じだ。一方ケイさんはNOGメンバーの日本酒さんのお友達でNOGリンクの人ではないけれど、NOGリンクからのネットサーフィンでケイさんのブログ「頬づえとシズル感」を読むようになった。これがとっても上手い。
はかいしさんにもケイさんにも共通するのだけど、普通の文章にもなにか読者を引きつけるキャッチーさがある。こういう上手さって得だと思う。笑いでもそうだけど、本気汁全開でぼけて滑ると、目も当てられない。大事故である。ものすごく失うのだ。しかし、声を張り上げず「ささやかですが宜しかったらどうぞ」的なスタンスでぼければ、うまくいけばうけるし、失敗してもちょっとしたシティボーイの会話みたいな感じで許されることが多い。はかいしさん、ケイさんのコラムにはおもしろさが、そういう上手さで包まれていて、もれなく和風味で召し上がれるところがある。
なんですか?伝わりませんか?
そんなこと言われても。無理強いはやめて下さい。さよなら。